2008年11月5日水曜日

学祭 -和 sweets-

学祭、今年は初めて出店として参加しました。
メンバーはIGC(通訳ガイド部)関連の10名でした。
コンセプトとしては(日本人だけでなく)留学生にも受けて、
競合が少ない(かぶりにくい)デザート。
そしてなおかつできるだけ少ない材料で多くのメニューが作れ、
生産性がよく、誰でも作れるもの→コストを抑え、利益を最大限にするため。

そして、いろいろ考えた結果、日本のお菓子という感じになりました。

店名は「和 sweets」。
メニューはあんこや白玉団子を生かしたもの。
実際に僕らが考案したメニューは↓↓
・どら焼き
・白玉入りどら焼き(通称ドラ玉)
・団子(みたらし、きなこ、あんこから1つ選ぶ)
・ゴマ団子
・おしるこ
・パフェ(アイス、あんこ、団子などいろいろ入ってる)
・お茶

てな感じでした。
価格は
50円→お茶
100円→どら焼き
130円→どら玉
150円→団子全部(ゴマ団子含む)
200円→おしるこ
300円→パフェ

で、マクド戦略として何かとお茶をセットで頼むと、お茶が30円になる。
あと、最初、どら焼きは150円でどら玉は180円だったのですが、
売れ行きが悪く、価格を下げました。
そして、広告を二枚作っていいとのことだったので、
自分が広告作成。↓↓
とりあえず、日本人用と留学生用。
あと、これに加えて、sales promotion としてクーポンも作りました。
クーポンは売上増の効果も見込んでいましたが、
どちらかというとフライヤー(ミニ広告)的な役割を期待していました。
クーポンの中身としてはお茶代をタダにするというもの。

お茶は安くで買ってきていたので利益が圧迫されることはありません。
あとは、クーポンに明記してある場所にしたがって
うちの店に来てくれればいいなと思っていました。
そして、メンバーのみんなが歩きまわる時に広告塔になるのを多少期待して、
和sweets と書かれたTシャツを作成。
今回のプロモーションはすべて和sweetsで統一しました。
デザインは広告のものとすべていっしょ。
お客さんの頭の中で少しでもリンクしてくれればいいなと思って統一しました。
しかし、学生というのは基本的に学内の広告など見ていないので、
広告には大した期待はしていませんでした。
軽く自己満足。
それよりも友達全員にメールして広告した方が、コスト的にも、
実際の来る客の数的にも圧倒的に効果が高いだろうと思い、
前日にメール。

そしてむかえた一日目。
一日目は初めての出店ということもあって、
準備がなかなかすすまず、遅めの開店。
確か一時間は遅れた。
すべての商品の準備ができてたのはお昼まわってたからだった気がする。
その日はメール効果が出て、たくさんの友達が来てくれました。
そして友達がさらなる友達を呼ぶのでなかなかでした。
何より、僕のCIEでの知名度はなかなかなので
CIEでは千北君の店として知れ渡っていたようです。
実際、CIEの多くの方々に来ていただき、売上に貢献していただきました。
ありがとうございます。
一日目はまあまあの出来でした。
ただ、みんな慣れていなかったので生産性があまりよくなく、
全員(その日は9人)ほぼ総出で働きました。
朝9時前くらいから夕方7時くらいまで働いてたので
(買出し含む)
かなり疲れました。
自分は作るより、営業の方が向いてるのでずっと声出したり、お客さんの相手してました。
しかし、その分ずっと立ちっぱだったのでそれはそれで疲れました。
結局、一日目の売上は約2万円。
思ったよりよかったのでほっとしました。
ちなみに学祭始まる前の僕の利益予想(目標)は3万円(一人当たり3千円)で、
コストが2万5千円、売上予想5万5千円でした。
これで大体みんなの飲み会代くらいは出るかなあと思っていました。
そしたら一日目は2万円だったので、とりあえずは順調なようだったのでよかったです。

2日目
文句があったクーポン(お客さんの勘違いを招いた)を訂正して、配布。
前日はお客さんを待ち一辺倒だったので、営業部隊(俺)が積極的に攻勢をかける。
しかしあまり普通のお客さんには売れない。
で、ある時、自分たちが忙しいことからヒントを得て、思ったのが、
「他の出店にも忙しくて、朝ごはん、もしくは昼ごはんを食べれなかった人がいるのではないか」
結果は割とあたりでした。
他の出店の方に商品見せながら歩くと、けっこう買ってくれました。
しかし、あっちも商売人。
たまには取引でした。
こっちが買うからあっちも買うみたいな。
で、こっからもヒントを得て、俺らのメンバーの誰かがおなかすいて何か買ってきてほしい時は
営業部隊に行かせることにしました。
そしたら交渉の道具になるのでうまいこと売上アップにつながります。
そして値段によっては買う、もしくは商品のクオリティが下がっているという場合などに
値段をガンガン切り下げて売りまくりました。
5時で閉店なのですが、4時以降はタイムサービスで売りまくりました。
結果、売上は2万3千円。
思ったより伸びていませんでした。
原因としてはこの日僕らはかなりの数を売ったと思うのですが、
価格を下げて売ったものが多い上に、
この日は前日に来ていたような知人関係のお客さんが少なかったということ。
そして何より学祭期間中は寒くなると思って組んだメニューたちが、
この日は暑くあまり売れなかったということ。
(おかげでおしるこ大量に余る)

そして最終日。
その間も僕らは日々改善を続ける。
メンバーの一人であるさとこがパフェがどんなものかわかりやすく伝えるために
パフェの写真を撮り、その日のうちにプリント。
その写真を貼った看板みたいなものを作ってくれました。
そして中に何が入ってるかの絵を書いてくれたせのちゃん。
この二人の作戦が功を奏しました。
パフェが売れに売れる。
もっとも単価の高いパフェがやっと売れ始めたことでいい感じになる。
そしてこの日は前日に比べれば、風もあり、若干冷えていたこともあって、
他のメニューも好調に売れだす。
自分も気合いれていろんなとこに売りまくる。
結果、みんな少しは休みながら働いたにもかかわらず
(休んだって言っても1時間半くらいだけど)
売上は3万5千円。
要因としてはこの日は好調に売れたので
そこまで価格を下げる必要がなく、オリジナルの値段で売れたということ。
そして他の店はタイムサービスで価格を下げてきていたけど、
うちはギリギリまで下げずにやったことがよかった。
あとはタイムサービスの時間に入ったら材料がなくなるまで売りまくる。
結果としてやっぱりあんことか、どら焼きの生地だとかはあまちゃったけど、
他のものはかなり処理できたのでよかったです。

結果、
総売上 約7万8千円
コスト  約4万円
(コスト=試食など学祭関連にかかったお金すべて)
利益  約3万8千円
一人当たりの利益3800円

初めての出店にしては上々だったと思います。
反省としては天候など様々な売上を左右するであろう要因を前もってある程度調べておくこと。
天候などある程度の条件がわかればどれに力を入れるべきかわかるし、
無駄に作らなくてすむ。
今回はかなりおしるこが無駄になってしまった(ビジネス的な意味で)

そして遠くのお客さんにも何の店なのかわかるようなでかい看板を(店として)持っておくこと。
これは大きかった。
人は行列ができてると気になるものです。
実際、そうやって一度人だかりができた店はけっこう人の流れが止まりません。
しかし、うちの店は人だかりがある程度できても
その人たちがうちのメニューを隠してしまうために
(うちのメニューは机に貼ってあったので、人が前に立つと見えない)
何を売ってるのかよくわからない。
せめて何系統のものを売ってるかだけでもわかるようにしておくべきだった。

そして何が人を呼ぶためにある程度のパフォーマンスも必要だと思った。
このパフォーマンスは結果とか成果って意味じゃなくて、
実演という意味で。
パフォーマンスでお客さんの目を引いたり、
おいしそうと思わせることができたのにうちはそういったものがなく、
何を売ってるのか非常にわかりづらかった。
特に日本語がわからない留学生には余計にだった。
たとえ英語で「Japanese sweets 売ってるよ」とかいろいろ言っても
どんなものを売ってるのか相手がわからない(見れない)と売るのも説明するのも大変だった。
相当、日本に関心がないと買ってくれなかった。
途中からある程度その点を改善したことで売れ行きが伸びた。
やはり食に関して視覚というものはかなり重要なのだということを改めて思い知らされた。

そして学祭においてのルールの共有、確認。
やはり必要なことだった。
何回か学祭実行委員の人に注意され、時間を無駄にした。
前々からルールを全員が把握しておく必要があった。
そしてきちんとルールが共有されているかの確認もしておくべきだった。
僕らがしたのはルールが書かれたプリントを前日にコピーして配布しただけ。
やはり前日では忙しくてみんな読まないし、覚えきれなかったりする。
前々から見て、前日に確認くらいな感じがベストだと思った。

そして最後に改めてビジネスの難しさを知った。
今回は自分たちはコストと利益を上乗せして計算しただけ。
しかし実際にはこれに人件費が加わる。
多分、若干の赤字。
もちろん、これに経験効果が加わるから徐々に効率あがって
いつかは黒字化するかもしれないけど、この利益では生活するお金はかせげない。
しかも学校の外ではもっといろいろな要因が絡み合ってくる。
そうなれば予測はより難しくなり、経営するのも難しくなってくる。
それに今回は3日間だったからそこまでの不満は出なかったけど、
これを何回もやっていたらメンバー同士の衝突もなかったとはいえないだろう。
利益をきちんと出し、なおかつ働いてる人もちゃんと満足させる(幸せにする)

これを実行するのは「言うは易し行うは難き」であると思った。
そしてそれを実行している企業はいかにすばらしいものであるかというのを実感した。
すごい責任のもとで企業はビジネスをしているんですね。
すごいです。

あと、学祭に来てくださった皆さん、この場を借りてお礼を申し上げます。
みなさんのおかげで学祭は成功し、みんなハッピーになれました。
そして久しぶりに会えた人も多かったのでそれは個人的に非常に嬉しかったです。
また何か機会があればお会いしましょう。
とりあえず、今回お店の売上に貢献していただき、感謝です。
それでは失礼します。

3 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

うはあ!!!!!!行きたかったよ!!!めちゃ楽しそうですね。学祭!!!ジャパニーズスイートが食べたいです。お疲れ様でした。

chigi さんのコメント...

残念やったな
だけど、俺も去年参加できんかったし、さよは来年参加したらいいやん。

まあ、疲れたわ

匿名 さんのコメント...

なんだか資生堂のESを思い出すよー。でも楽しめたみたいで良かったね。私も日本の学祭って一度でいいから体験してみたかったよ。